郷家悠布
食品メーカー勤務
私の原点は、料理好きだった父の存在と、幼少期から熱中したスポーツの経験です。父は料理が趣味で、よく家族のために腕を振るっていました。単身赴任で家にいる時間は短かったのですが、父と話したくて、私はよく台所に立つようになったんです。特に印象に残っているのは、高校時代のお弁当作りです。母が仕事で忙しいこともあり、「自分で作ってみよう」と思い立ちました。朝早く起きて父と一緒に仕込みをする時間が、私にとって大切なコミュニケーションの時間でした。
幼少期から体を動かすことも大好きで、器械体操、バスケットボール、バレーボールなど、様々なスポーツを経験しました。スポーツに打ち込む中で、運動と食事は切っても切り離せない関係にあることを実感し、大学進学の際には「運動」か「食」のどちらかを深く学びたいと考えるようになりました。そんな時、「スポーツ栄養」という分野があることを知り、食事の奥深さに魅力を感じて栄養学の道へ進むことを決意したんです。
食品メーカーに入社して2年が経ち、今年の4月からは3年目になります。現在は洋菓子部門で、主にケーキの土台作りやクリームの絞り作業を担当しています。日々の出荷数を把握したり、アルバイトの方々に指示を出したりすることも私の仕事です。繊細な作業も多く、毎日が勉強ですが、少しずつできることが増えていくので、とてもやりがいを感じています。
仕事で様々な洋菓子に触れる毎日ですが、実は大好きな味は昔から変わらず、母の餃子と父のチャーシューなんです。特に、母の作る餃子は、皮から手作りで本当に絶品。父のチャーシューも、時間をかけてじっくり煮込んでいるので、とろけるような柔らかさなんです。どんなに美味しいものを食べても、やっぱり家庭の味が一番落ち着きますね。
休日は、家事をこなすことが中心ですが、「絶対に外に出よう」と決めています。知らない場所に出かけて、新しい発見をすることが好きなんです。特にカレーが好きで、最近はスパイスの配合に凝った個性的なお店によく行きます。美味しいカレー屋さんを探し求めて、レトロな雰囲気が漂う古町を散策するのが最近のお気に入りです。
私の大きな目標は、食を通じて周りの人の心を豊かにすることです。美味しいご飯を囲んで語り合う時間、それは何よりも心を温かくしてくれると信じています。
管理栄養士の資格を取得し、食品メーカーに就職したことで、地元の食材を世に出すことの難しさを痛感しました。しかし、だからこそ、地域の食材の魅力を全国に発信していきたいという想いが強くなりました。
将来的には、地域の人々が集まれるコミュニティを作りたいと考えています。そして、その活動を全国に広げていきたい。具体的な構想としては、飲食店を開業したり、キッチンカーで全国を巡りながら、その土地の食材を使った料理を提供したりしたいと思っています。
父が単身赴任で全国を回っていた影響もあり、私も日本の各地を旅しながら、その土地の食文化に触れ、人々と交流したいという気持ちがあります。父の背中を追いかけながら、食を通じて日本を笑顔にできるような活動をしていきたいです。
Akiha-ku: A Town Where You Encounter Treasures
Uncover the treasures that await in Akiha-ku